夏は高温多湿の環境ですが、外干しで干し芋を作ることは十分に可能です。
むしろ、強い日差しを利用することで、より甘みの凝縮した美味しい干し芋を作ることができます。ここでは、夏の外干しによる干し芋作りのポイントを詳しく解説します。
1. 天候の選択
夏の干し芋作りで最も重要なのは、適切な天候を選ぶことです。
ポイント:
- 晴れの日が2日以上続く日を選ぶ
- 湿度の低い日を選ぶ(梅雨明け後がおすすめ)
- 台風や突然の雨に注意する
具体的な方法:
- 天気予報をこまめにチェックし、晴れが続く日を見つける
- 比較的湿度の低い日を選ぶ
- 急な天候の変化に備え、すぐに取り込めるよう準備しておく
2. 干し場所の選択
適切な干し場所を選ぶことで、より効率的に乾燥させることができます。
ポイント:
- 日当たりの良い場所を選ぶ
- 風通しの良い場所を選ぶ
- 屋根のある外部空間(ベランダなど)も活用する
具体的な方法:
- 南向きの場所や、一日中日が当たる場所を選ぶ
- 周囲に障害物がなく、風が通る場所を選ぶ
- 突然の雨に備え、すぐに屋内に移動できる場所を選ぶ
3. 干し方の工夫
夏の強い日差しを活かしつつ、適切な干し方をすることが重要です。
ポイント:
- 干し網や竹ざるを使用し、通気性を確保する
- さつまいもを薄めに切る(5-7mm程度)
- こまめに裏返しを行う
具体的な方法:
- 清潔な干し網や竹ざるにさつまいもを隙間を空けて並べる
- 朝早くから干し始め、夕方には取り込む
- 2-3時間おきに裏返しを行い、均等に乾燥させる保護する
5. 乾燥の管理
夏場は乾燥が早く進むため、こまめな確認が必要です。
1日目の夕方から触って確認し、乾燥している場合は1日のみ干すだけでOK。
雨に濡れた場合は、軽く水で洗い、トースターやオーブンで水気を飛ばせば美味しく食べられます。
6. 保存方法
適切な乾燥後の保存方法も重要です。
ポイント:
- 密閉容器またはジップロックに入れて保存
- 高温多湿を避け、涼しい場所で保管
- 長期保存の場合は冷蔵保存を検討
まとめ
夏の外干しによる干し芋作りは、確かに注意点はありますが、十分に可能で美味しい干し芋を作ることができます。適切な天候と場所の選択、干し方の工夫、衛生管理の徹底、そして適切な乾燥管理と保存方法。これらに注意を払うことで、夏でも安全でおいしい干し芋を楽しむことができます。
夏の強い日差しを利用することで、甘みがぎゅっと凝縮された特別な干し芋を作ることができるのも魅力です。ぜひ、夏ならではの干し芋作りに挑戦してみてください。暑い季節だからこそ、自家製の干し芋は格別な美味しさを感じられるはずです。